私達の宝物
私の息子は最重度の心身障害者で今年 34 歳(2018年8月)。地元のデイサービス施設に週5日通所しています。身長は 175cm もあるのですが、知能は 2 歳未満で1、2 語しか出てきません。会話での意思疎通は困難です。手術の日から約一週間は昼間はデイサービス施設で夜間の90分は事業所から派遣されるヘルパーさんや、学童クラブの元施設長さんなどが、入れ替わり立ち代わり面倒見てくれました。
私が家にいなくなって二 日目。その日は丸一日食事もとりませんでした。でも3 日目、流石にお腹が空いて来たのでしょう。ようやく 一階の食卓まで降りて来ました。ところが自分の席に座ろうとせず、いつもの私の席の前に立ちテーブルに両手を付けて「パパいないね。」と言ったそうです。この動作を連日繰り返していたそうです。その後施設にも通えるようになりました。家内からこの事を詳しく聞いたのは、術後2週間目のことでした。重度心身障害の息子であっても、家族の温もりは忘れられないのです。そんな出来事を家内から聞かされ大泣きしました。
術後2週間目は同時にスマホが使えるようになりました。その日から病院の消灯時刻(午後9 時)直前、息子が夕食を食べ終えベッドに横になった頃、私は毎晩息子にテレビ電話をビデオ通話をかけました。スマホの画面に私が映ると「パパだ。」と叫び。直後は嬉しさを表現する「ツクツクツクツク」と声を出すのです。これは私がかつて教えたツクツクボウシという蝉の鳴き声です。あるいは「ポー、ポー」と二人して彼の大好きな機関車トーマスの真似をするのです。満面の笑みを浮かべ、大きく身体をスイングしてくるのです。これが毎晩のお互いの日課になりました。
※息子を病院に連れて来て私と面会させるのはまず不可能です。息子は自閉スペクトラム症なので、初めての場所とか見知らぬ人が大勢いて、なおかつ独特の匂いのする病院は、不快な空間となりパニックに陥らせる場所なのです。
❤息子は少なくとも私達夫婦にとって、かけがえのない宝物です。息子も確かに天国の住人です。そう信じています。今息子はとても不自由な器の中にいます。でも天国で再開した際は何不自由なく会話が弾みそうです。その日をとても楽しみにしています。聖書には明らかに「心身障害者」と思われる人物は登場しません。息子の様に「罪の自覚」も持てない「無垢な心を持つヒト」はこの世を後にした場合、必ず天国に行けると私たち夫婦は信じています。以下の聖句がその根拠の一つです。
| しかし、イエスは言われた。「子どもたちを来させなさい。わたしのところに来るのを邪魔してはいけません。天の御国はこのような者たちのものなのです。」そして手を子どもたちの上に置いてから、そこを去って行かれた。 マタイの福音書19章14~15節 |