05入院生活(市立病院25日間)①

入院生活(市立病院25日間)①
4日目、一般病棟の個室が取れたのでそちらに移りました。8畳の部屋に私一人だけ。トイレもあり洗面器も付いているところです。ところが移動初日。西アジア系の方のお母さんの手術が夜半にあり、家族と思しき人数人が隣室にいるのです。病室はホテルではないのです。看護師さんがそれをいくら説明しても、カタコトの日本語で、「母がこの病室に居ないのだから使ってもいいだろう」とか「一部屋に何人居ようが良いのではないか」とか、シャワールームを見つけると「シャワーを一人一人使ってもいいか」とか、挙げ句の果てには、「日本の病院のシステム、おかしいね。」などと言う始末。「おかしいのはあんた達!」就寝時刻過ぎても隣でガヤガヤうるさいのです。思わず、Don’t be noisy. と大声で叫ぶと一旦静かになるのですが 10 分もするとまたガヤガヤとなるのです。やたらと攻撃的なモーションをすると何かして来るかもと急に怖くなって、どんなに隣がガヤガヤしても声を上げないことにしました。何時になっていたか分からないのですが、母親の手術が成功したとの報告が入ると一斉に歓声をあげながらドヤドヤと部屋を出て行きました。が、1 時間もすると、また部屋に戻って来ました。飲み物を持ち込んで祝会を開いているようです。この日の睡眠時間は二、三 時間でした。まさかこんな事が毎晩続くのかと想像したら気が遠くなってきましたが、翌朝彼らは全員退室しました。ホッとしました。
翌日からは、静かな入院生活になりました。この個室での生活は 25 日間も続きます。この間近隣の方々、教え子達、私立高校の先生方、そして主にある兄弟姉妹達など 20 名を超える方々に次々と見舞いに来ていただきました。有り難さのあまり顔を見た途端何度も何度も泣いてしまいました。心配で見舞いに来てくださったという心遣いもさることながら、「確かに私は生きている」と言う実感が込み上げて来たからでした。
見舞いにおいでになった方々が病室を出るたびに、彼らを送ってくださった神様への感謝をもって、お一人お一人の必要の為微力ですが祈らせていただきました。その時私はいつも以下の聖句を思い返していました。

わたしが裸のときに服を着せ、病気をしたときに見舞い、牢にいたときに訪ねてくれたからです。
マタイの福音書25章36節

 

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