13リハビリ生活(47日間)④

リハビリ生活(47日間)④【成長期】
中高校生対象の学習塾を経営している時の経験です。学習塾は「学習方法や学習量」を鍛え上げる場所です。気が向いた時だけ学習して子供たちが「将来への希望」を設定した途端、やる気が起きてみるみる学習姿勢が変わってきたのを何度となく見ています。特に中学生で学習姿勢は顕著に替わっていきます。これを私は「学習姿勢の成長期」と呼んでいます。私が入院生活から学んだ点は「人間の成長期」は確かに存在するということでした。
大人にも時折成長期が設定されているようです。「入院生活」もそれに当てはまる様です。「入院を前向きに捉えられる人」とそうではない人が、もっと言うなら、入院を機に成長できる人と、成長が止まったままの人がいる様です。患者さん本人もまたご家族も然りです。
Y さん(73 歳)は狭心症の疑いでカテーテル検査入院の為、「二泊三日のお泊まり」でした。数年前肩に異常が起こり手術したのですが、術後経過が思わしくなく腕と両手の指が上手に動きません。起き上がる事や食事や薬の取り扱いに苦労していました。看護師さんが変わるごとに、ご自分の不自由な体のことを説明し介護を求めていましたので、それだけでかなりウンザリしているようでした。ところがある日、男性看護師さんから「出来ることは自分でやりましょう。人の手を借りるとそれだけ回復が遅くなるから。」と言われ、その場は「はい。すいません。」と言うだけでした。弟さん(63 歳)が来ました。途端に大きな声を張り上げて弟さんに当たり散らすのです。「こっちは患者なんだから、もっと対応を考えたらどうなんだ。この病院は全くサービスがなってない。」弟さんが来る度に毎回同様の事を言います。何気に聞いているこちらまで辛くなってきます。前述した様に看護師さんは広範多岐にわたる仕事をこなさなければなりません。ですからホテルの様なサービスを期待する方が理不尽です。看護師さんへの理解があれば、多少腹立たしい事があっても我慢が出来るのではないでしょうか。また、何かを指摘された時その言葉が自分を叱咤激励していると前向きに捉える事が出来れば、その地点からの成長が出来るのではないでしょうか?
l さん(40代)はカテーテル手術で入院してこられ、経過観察を含め2週間、私と同じ病室にいました。奥様は毎日午後4時から来られ1時間くらいご主人といつも親しくお話されて帰宅されていました。小さな笑い声が毎回聞こえて来ます。円満なご家庭が目に浮かぶようです。Iさんの仕事は極めて忙しく日頃は奥様との会話はとても少ないようです。ある日このご夫婦と話す機会が偶然与えられました。「お二人のお話を盗み聞きして申し訳ありませんでしたが、毎日とても楽しそうですね。羨ましいなあ。」と声を掛けると、「こんな時だから、余計にこんなに深い話ができるので嬉しいんです。」とのお二人から返事が返ってきました。働き盛りのこの時期の一時停止はさぞかし不安なはず?でもこの言葉から「二人してもっと前向きに生きていこう」という気概が感じられとても清々しさを覚えました。
基督者の場合はどうでしょう。信仰の成長はやはり窮地に追い込まれた時、また他人から避難批判される時こそ成長期と思われるのです。これら逆境の場面に出くわした時、自暴自棄になったり、困難な状況を他人のせいにしたり、挙げ句の果てには神様が私に関心がないと決め付けたりはしないでしょうか。こうした状態に陥っている時、「信仰の成長」は当然ありえないのです。
💖上述の二人の患者さんの違いの様に「前向き肯定的な信仰が培われているか否か」が、「信仰の成長」を決定つけているとは思えませんか。入院生活は「信仰の基礎」を根底から見つめなおす良い機会となりました。

私の兄弟たち。様々な試練にあうときはいつでも、この上もない喜びと思いなさい。あなたがたが知っているとおり、信仰が試されると忍耐が生まれます。その忍耐を完全に働かせなさい。そうすれば、あなたがたは何一つ欠けたところのない、成熟した、完全な者となります。
ヤコブの手紙 1章2~4節
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