重度知的障害者の受け入れ可能なグループホーム(GH)の状況

Asaka

2026年現在、重度知的障害者(障害支援区分4〜6)を受け入れ可能なグループホーム(GH)の状況について調査した結果をまとめます。結論から申し上げますと、「受け入れ可能な施設は存在するが、区分5・6の重度者に特化した施設は依然として不足しており、地域格差が大きい」のが実情です。

1⃣重度者受け入れの現状と背景

近年、国は「施設から地域へ」という方針を掲げ、重度障害者でもグループホームで暮らせるよう報酬改定や制度整備を進めています。
日中サービス支援型グループホームの普及: 2018年に創設されたこの形式は、24時間の介護体制を前提としており、区分4〜6の重度者や高齢者を主な対象としています。現在、このタイプの施設が全国的に増加傾向にあります。
重度障害者支援加算の拡充: 2024年度および2026年度の報酬改定の流れを受け、区分4以上の利用者を受け入れる施設への報酬(加算)が手厚くなっています。これにより、以前は「軽度・中度のみ」としていた施設が、重度者の受け入れに舵を切るケースが増えています。

2⃣区分別の受け入れ傾向

区分 4 ・・・比較的見つかりやすい。一般的な「介護サービス包括型」のGHでも、多くの施設が受け入れ対象としています。

区分 5 ・・・やや限定的。夜間の見守りや手厚い介助が必要なため、「日中サービス支援型」や、看護師が配置されている施設に絞られます。

区分 6:非常に限定的。最も高い専門性が求められます。強度行動障害がある場合、受け入れ可能な施設はさらに限定され、待機期間が長くなる傾向があります。

3⃣空き状況を調査

特定するための具体的な手段「空きがあるか」は日々変動するため、以下のステップでの調査が最も確実です。

「障害福祉サービス等情報公表システム」での絞り込み・・・WAM NET(独立行政法人福祉医療機構)などのサイトで、お住まいの地域を選択し、「日中サービス支援型」かつ「区分4以上受け入れ」にチェックを入れて検索してください。

基幹相談支援センターへの問い合わせ・・・「伊勢崎市障害福祉課」または「伊勢崎市基幹相談支援センター」は、管轄エリア内のグループホームの空き情報や、新規開設予定を把握しています。「区分〇で受け入れ可能な場所をリストアップしてほしい」と依頼するのが最短ルートです。

相談支援専門員(ケアマネジャー)への相談・・・すでに受給者証をお持ちであれば、担当の相談支援専門員に動いてもらうのが一般的です。彼らは業界内のネットワークで「実は来月1人退去する」といった未公開情報を得ていることがあります。

【注意点】強度行動障害の有無区分が4〜6であっても、「強度行動障害」(自傷や他害など)を伴う場合は、特別な設備や熟練したスタッフが必要なため、一般的な重度対応施設でも断られるケースがあります。
その場合は「強度行動障害養成研修修了者」が配置されている施設を優先的に探す必要があります。

kokoro

区分6・5名入居の場合の人員計算例をご紹介します

1⃣基本の人員配置(3:1の場合)

まず、ベースとして「利用者3名に対して職員1名」の配置(人員配置体制加算Ⅰ)を目指す場合です。

  • 計算式: $5 div 3 = 1.66
  • 必要な人員: 常勤換算で 1.7名以上 の生活支援員が必要です。
  • ※これは「日中」の活動時間帯をカバーする計算です
2⃣重度障害者支援加算の適用

区分6の方が5名であれば、「重度障害者支援加算(Ⅰ)」を算定することが多いです。
この加算を算定するには、上記の「3:1」の基準にプラスして人員を配置する必要があります。

加算の条件: 人員配置基準を超えて、生活支援員をさらに 常勤換算で1.0名以上 加配すること。

合計の人員: 1.7 + 1.0 ー 常勤換算 2.7名以上

[!NOTE]現場のイメージ常勤換算2.7名とは、例えば「1日8時間勤務のスタッフが、毎日3名弱(入れ替わり立ち替わり)現場にいる」という状態です。5人の利用者に対し、常に2〜3名のスタッフが介助にあたっている手厚い体制になります。

3⃣夜間体制の追加

これに加えて、夜間の安全を確保するためのスタッフが必要です。

夜勤職員: 1名(22時〜翌5時などの巡回・排せつ介助・見守り)

区分6の方が多い場合、宿直(寝ている)ではなく夜勤(起きている)が必須となります。

4⃣職員構成のまとめ(5名定員の場合)

区分6の重度の方5名を支えるための、1日の最低限の布陣は以下のようになります。

注意点:強度行動障害がある場合
もしこの5名の中に、激しい自傷や他害がある「強度行動障害」の判定を受けている方がいる場合、さらに「強度行動障害者支援設置加算」がつく可能性があります。その場合は、専門の研修を受けた職員を配置することで、さらに報酬単価が上がります。

時間帯職種配置人数(例)
日中(朝・夕)世話人・生活支援員2〜3名(食事・入浴・着替えのピーク時)
日中(活動時)生活支援員1〜2名(個別の外出や通所支援)
夜間夜勤職員1名
管理業務サービス管理責任者1名(他拠点との兼務も可)
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